仏像修復 宝冠釈迦如来 本体総高180cm 岡山県井原市稲木町 摩尼山 西光寺
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2011年9月15日更新 |
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羅漢堂 宝冠釈迦如来が祀られていたがお堂。 享保5年に修理されているが、建築年は不明。 形の美しいお堂である。 お堂の状態が悪く如来は本堂に移された。 修繕が必要。 |
new 修復完了 拡大写真あり |
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顔を残し梱包します、そして髪の色の補修と眉毛、髭の墨入れです。 |
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二重の塗箔を剥がしスッキリしました。 |
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new 1回目の箔押し。 この後、顔、胸、手は金泥(肌粉)にします。 衣は2度押し。(2重押し) 黒漆は半消し箔下漆(つや消し) |
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眉毛と髭を入れました。 |
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像の底(下)に張ってあった麻布?紗? 黒色は墨。 |
楔、約4cm江戸時代 |
寛政10年の修理時に使用されたと思われ る玉眼を押さえるために挿んであった和紙。 薬の効能書 胃腸の弱い人がいたということですね、それとも常備薬? ↓ |
玉眼を押さえるために挿んであった和紙。 文字書の練習? 仏師 中村新七の直筆か? |
拡大 河内屋喜兵衛 健脾丸 上田氏求我堂人 |
額に貼られた和紙(明治時代) 達筆。 私は教養が無いのでなんだか分からない。 |
修理前、 砥石で削り取ってみた。 2度の塗り箔 |
樹脂自動注入器、!?。 |
台座 これだけの材料で蓮台と本体の重量を支えていた。 木材部分(塗箔以外)寛政10年から未修理。 竹釘で固定されていた。 鉄釘の使用がなかったため板の傷みが少なかった。 15ミリ厚の桧の板、丈夫ですね。 骨組を作り、強度を増すことを優先し修複します。 |
台座の骨組み 6センチ角の青森ヒバ 接続と接着は臍とウレタンボンド。 元の台座の板を周囲に貼り付ける。 骨組の木と板裏はエポキシ樹脂でコーティンングする。 表側は生漆と錆漆の木地補強に胡粉下地、そしてまた錆漆と箔下漆に金箔。 |
二つ重ねます。 |
蓮台、制作中 |
天板は杉。 竹釘で固定 接着剤はウレタンボンド |
制作、 伊谷 |
内部はエポキシ樹脂でコーティング。 外部は生漆で木地補強。 |
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棒ヤスリを作りました。 金剛砂と生漆を煉り合わせ接着剤として作りました。 竹に貼ったサンドぺーパーのひとつは使用済みベルトサンダー用、もうひとつは耐水ペーパー、瞬間接着剤で着けました。 使用頻度は非常に少ないです、大半は自作の砥石やクリスタル砥石を使います。 サンドペーパーだけの使用時はペーパーの裏面にガムテープや両面接着テープで薄い布を貼ったりもします |
胡粉と松煙を膠で煉る。 煉った下地材を手で擦り付ける。 ヤスリ、砥石、サンドペーパ、など、水を使い表面を整える。 胡粉は粒子の粗い下地胡粉ではなく、粒子の細かい胡粉を使用する。(胡粉の粒子を細かくする方法はポットミルを使用。) 胡粉と松煙を膠で練り合わせた下地材料。 伸ばして折る事を何度も繰り返します。 硬く強い下地を作ります。 鼠色の墨にもなります。 |
漆刷毛を作りました。 豚毛、腰が強く、厚みのある刷毛になりました。 胡粉下地や錆漆を塗るときにつかいます。 漆の上塗りにも使用できます。 |
塗りの終了 (半消黒箔下漆) 木地制作と塗り、伊谷 |
塗りの終了 (半消黒箔下漆) 塗り,伊谷 |
完成 半消し 金箔押師 前田多希夫 (大阪府八尾) 大阪宗教用具商工協同組合会員 |
完成 半消し |
完成 半消し |
宝冠、制作中 厚みが決まれば6分割して文様を作ります。 |
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納入品を入れる箱 品の納まりを良くするために制作。伊谷 |
作 伊谷亜希子 (娘です) |
このぺーじのつづき 宝冠釈迦如来 2 |
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