ハウルの動く城
ハウルの動く城 陶器の灯


 
 
ネットから取り込んだ画像
     
      
 初心者のためのアドバイス


イメージを具現化するための方法として図面がある。

造ろうと思うと、なかなか手が動ない、イメージがあってもその形に近づかない。


ネットで取り込んだ画像はハウルの城といった立体を平面で表現している、裏面を覗いても白紙、ついつい紙の裏を見てしまう
私の経験です。

立体と平面の区別もつかない、奥行が解らない。

そういう人のために。

平面画像や図面などを見慣れる必要がある。

具体的に寸法を決める手立て(能力)が必要。

そこでまず、絵やスケッチを描く事(訓練)をお勧めいたします。




 
実物大の図面を画く。(上下、左右、前後6枚)
デザイン変更せざるを得なく作業に多くの時間を要しました。


図面を描く、と言う事は形を理解することです。

イメージをより、はっきり、とさせる事。

物作りには図面が最も重要といえるでしょう。

たとえば,
ある機械の、ある一つのパーツ図面を頂いた職人さんが、その図面が何であるのか分らないがそのパーツを作れる、といった事はあたりまえであり各パーツが出来上がりその機械が出来上がる。
建物の絵を描けない大工さんでも図面があれば家が出来ます。

当然、陶芸の器や花器なども当てはまります。

陶芸の楽しみ方は様々ですが、成形技術の向上の近道は一言で言うと形の理解力、デッサン 力をいかに高めるかによって大きく変わると思います。

形を理解する事によって、土にかかわらずその形をイメージどうりに作り上げることが可能になるのではないでしょうか。

またデッサンは見る事や観察でリアルな表現をする目的もありますが、その結果、感性を高めることにつながると思います。

 
 

ハウルの城 お腹

ハウルの動く城とはかなりの違いがありますが、妥協です。

 
絵を描くことは苦手。
図面を描くのは大変な事。
上手に描けない。
しかし上手になりたい。
あまりお金をかけたくない。
時間がない。 とおっしゃる方へ。

まず観る事に 慣れが必要です。
同じ作品を飽きるまで観る、そしてその絵を描く。

トレッシングペーパーで写真の対象物を3Bから5Bの鉛筆で写す事をお勧めいたします。
この訓練によって苦手意識は克服されることでしょう。


しかし、やる気の問題ですが・・・。

陶芸の楽しみ方や目的は様々です。
   
 
極端な話

費用を最小限で、かつ時間も最小限で技能を習得する方法。

1、土に慣れるまで土いじりをする。

2、そして一旦(数か月)土いじりの作業をやめる。
  作る作業を中断する勇気や我慢が必要です。

3、作りたい形(モデル、陶器作品)のをスケッチ(書き写す)をしながら観察し続ける。

4、そのスケッチをした物を新たに土で作る。

5、それを交互に繰り返し行う。


ご自宅でその作業ができれば、陶芸教室に通う必要がなくなるかも。

極端な話でした。

やる気になれば出来る、と言う事を実感していただきたいと思います。






 
 




 
 
ハウルの城陶器灯
 
  本体と建物が分離、接する部分に紙をはさむ。

素焼き後、本体と上部との接する部分の調整が必要。
 
 
ハウルの城陶器灯
図面を描く時間は1週間。

土の成形作業に約20日。


乾燥中の補修は少々(内側底の細かい亀裂、管のはずれ1か所。)


乾燥に時間が多くかかるので乾燥終盤、窯で強制乾燥しました。

土の作業は予想以上に早く出来上がりました。

図面を描くといった事が形の把握イメージをはっきりさせる、
ということを実感した作品でした。



壺の周囲に色々な物を張り付けるのです。
 
奈良のtatara
ハウルの城陶器灯
アドバイスその2

このサイズのオブジェを作る時期は冬です。





底部分の厚みは約20mm最上部の建物の厚みは3mm
本体中間部分の厚みは10mm


像重量8㎏~10㎏の予定でありましたが、13㎏を超えてしまいました。



 
下絵絵具を塗る。 

























 
透明柚を薄くかける。 










ハウルの城陶器の灯
  透明柚は霧吹きで薄くかけたつもりでしたがテカリが強すぎました。
艶消し透明の方が雰囲気が良いと思いました。

 
 
ハウルの城陶器の灯
 
   
   木のパーツ、LED配線のセットには、てこずりました。

電球の設置、煙突内の配線と電球設置、配線図面は無くは場当的に行いました、やはり時間のロスがいちじるしく難儀しました。
 奈良のtatara  
 
 











灯の不思議。

作品は作者の心を表します。

しかし灯は作者の悪い性格を隠してくれました。

灯は不思議です。